横浜市建築局は市営瀬戸橋住宅の建て替えに伴う設計業務の委託先を田村設計室(横浜市旭区)に決めた。指名型簡易プロポーザル方式で選んだ。4棟124戸の既存住棟を取り壊し、延べ床面積1万平方b超の新住棟を建設して約180戸を設ける計画。2019〜21年度の設計、21〜22年度の既存住棟の解体工事、22〜23年度の新住棟建設工事を予定している。
「市営住宅の再生に関する基本的な考え方」(18年4月)に基づき実施する建て替えの初弾。金沢区洲崎町3ノ1の敷地約4400平方bに、鉄筋コンクリート造4〜5階建ての住棟4棟(2K124戸、1963〜64年度完成)と木造平屋の集会所で総延べ床面積4613平方bの施設が既存する。
近傍の六浦住宅(金沢区六浦、94戸)や瀬ケ崎住宅(金沢区六浦東、56戸)とともに、18年度にみかんぐみ(横浜市中区)で建て替えの基本計画を検討。その結果、瀬戸橋住宅に約33億円、六浦住宅に約20億円を投じてそれぞれ建て替える一方、瀬ケ崎住宅については前出の2住宅に集約して解体(約1億円)することになった。
瀬戸橋住宅の新住棟は延べ床面積約1万1300平方b(法定延べ床面積約8400平方b)。1DK約90戸、2DK約40戸、3DK約50戸の合計約180戸を設ける他、集会所や倉庫、備蓄庫などを置く。
また、屋外施設として▽駐車場(36台以上)▽駐輪場(270台以上)▽児童遊園(50平方b以上)―なども整備。さらに、敷地のうち約50平方bを消防団器具置き場の予定地に割く。
市街地環境設計制度による高さ制限の緩和(最高高さ31b以下)を想定しながら、設計を通じて住棟の構造や階数などを具体化していく。
業務の予定スケジュールは▽設計その1(基本設計その1)=20年3月24日まで▽設計その2(基本設計その2)=20年4〜8月▽設計その3(実施設計その1)=20年9月〜21年3月▽設計その4(実施設計その2)=21年4月〜22年3月▽工事監理=21年7月〜24年3月―となっている。
後続の六浦住宅の建て替えでは約115戸の新住棟建設を計画。22〜23年度の設計、24年度の既存住棟解体工事、25〜26年度の新住棟建設工事を予定している。
提供:建通新聞社