20年度当初予算編成に施策立案を反映させる県の第1回政策戦略会議が11日県庁で開かれ、安心・しごと・暮らしなど五つの「令和新時代チャレンジ」項目の実現に向けて予算づくりを進める方針を確認した。平井伸治知事は「鳥取県のように小さなコミュニティでやるべきことは現場に出ること。生きた予算を作り上げる」と幹部職員に指示した。
会議では各部局長が政策戦略事業の素案を持ち寄り、県土整備部の河田英明次長は「3カ年緊急対策」の河道掘削をはじめ建設産業の人災育成などを継続して取り組むと説明。また、ICTやAIを活用した効率的な維持管理や高速道路のミッシングリンク解消などを挙げて報告した。
今後、各部局はチャレンジ項目に沿った課題や、年度末に策定する「令和新時代創生戦略」をにらんだ優先事業を年末にかけて具体化。年明け1月以降、知事が一発査定する。
会議後、平井知事は「地方創生にもう一度、喝(かつ)を入れることが必要だ」と述べ、地方創生に次ぐ新時代創生戦略に県独自のSDGs(持続可能な開発目標)やソサエティ5・0(超スマート社会)の視点を盛り込む考えを示した。
日刊建設工業新聞