富山県木造公共建築物等推進会議が11日、富山市の農協会館で開かれ、18年県内公共建築物における木造率27・7%、木造着工床面積1万8232平方メートルが示された。
県は11年4月に木材利用推進方針をまとめ、21年度の木造率25%を目標にしている。冒頭、河村幹治県農林水産部長が「3月に森林・林業振興計画を策定し、木を伐って、使って、植えて、育てるという森林資源の循環利用にポイントを置いている。県産材利用基本計画を踏まえ、県産材の安定供給体制の整備、需要拡大に取り組んでいく」とあいさつした。
県産材を取り巻く状況では、18年の素材生産量が9万7000立方メートル、木造住宅着工戸数が前年比3・5%増の5405戸(木造率84・4%)と報告。19年度は、県産材建築・設計コンクール、県産材活用の手引きを用いた講習会、森林経営管理総合支援センターの運営、高校生を対象とした林業体験の開催などに取り組むとした。
引き続き、県木材研究所が圧縮木材を活用した耐震面格子壁、とやま県産材需給情報センターが効率的なサプライチェーン構築に向けた取り組みについて説明した。