道路管理者である国(国土交通省)と竜王町で「一体型」整備を行なった国道8号線沿いに位置する道の駅「竜王かがみの里」(竜王町鏡1231―2)の駐車場の拡張及び地域振興施設の拡充が計画されている。
用地については、町が町議会7月臨時会で議決を得た補正予算(債務負担行為)で用地取得費を確保し、議員選挙のため前倒しされた8月定例会で「土地の取得」ついて議会議決を得た。
取得面積は、道の駅に隣接する約3万7979・46平方b。このうち、まず約4000平方bを使い慢性化している駐車場不足に対応して約100台分の駐車場拡張を国が実施(19年度にコンサル業務、20年度の施工の見通し)。また、町が約6000平方bを利用して農産物の加工・販売施設などの施設拡充を行なう考え(今年度内に整備方針を決定し、20年度にコンサル業務から着手する予定)。
売却する企業がまだ使用中の残り約2万8000平方bについては、「利活用ゾーン」として複合リゾート施設や物流施設、住宅団地の整備など、様々な活用方法を検討。最長5年を期限とする更地にして土地の引き渡しを受けた後、出来るだけ早期に活用されるよう土地利用方針の決定や事業者の募集・選定などに取り組んで行く考えだ。
道の駅「竜王かがみの里」のある竜王町鏡は、かつては東山道の宿場「鏡の宿」として栄え、また、牛若丸(源義経)元服の地として知られる。国・町一体型の整備(国が24時間無料で利用できる駐車場・トイレ・道路情報等発信機能を備えた施設、町がレストラン・地元農産品販売等を行なう地域振興施設の整備)が行なわれ03年8月に道の駅として登録され、15年度(平成27年度)には同町内にあるもう一つの道の駅「アグリパーク竜王」とともに、「地域活性化の拠点となる優れた企画があり、今後の重点支援で効果的な取組が期待できる」として重点「道の駅」に認定されている。
現在、80台(うち大型7台、障害者用3台)の駐車場は、慢性的に不足状態。今回駐車場を拡張する用地は、既に未舗装ながら夜間駐車場として借上げ使用している場所。
提供:滋賀産業新聞