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日刊建設タイムズ社
2019/10/11

【千葉】下半期に実習棟実施設計/県商工労働部/市原高技専整備事業/管理棟改修は来年度着工

 県商工労働部産業人材課は、市原高等技術専門校整備事業について本年度、新総合実習棟の実施設計や管理棟大規模改修に伴う仮設校舎のリースなどを予定している。このうち新総合実習棟の実施設計は、県県土整備部営繕課に発注業務を委託し、下半期の発注を想定。実施設計の委託費は県の当初予算で限度額7000万円の債務負担行為を設定。基本設計は昨年度、荒井設計事務所(君津市久保4―4―10)が担当した。
 新総合実習棟の基本設計段階の建物規模はRC造平屋建て延べ約2743・82u(建築面積3008・11u)となっている。
 同事業では、施設の老朽化や耐震性の不足などから、市原高等技術専門校(市原市平田981―1)の実習棟の建て替えと管理棟の大規模改修を実施する。昨年度は、新総合実習棟の基本設計、管理棟大規模改修の実施設計を実施。管理棟大規模改修の実施設計は千町村建築研究所(千葉市中央区新宿1―2―3)が担当した。
 新総合実習棟は、塗装科、電気工事科、溶接非破壊検査科の入る「総合実習棟」と、ビルメンテナンス科の入る「ビルメンテナンス実習棟」、「自動車整備科棟」の3棟のうち、自動車整備科棟を除く2棟を取り壊し、集約して建て替えるもの。
 また、管理棟の大規模改修を実施する。本年度に仮設校舎をリースし、2020年度に着工。施設は1974年7月の竣工で、建物規模はRC造3階建て延べ約1782u。
 既存施設は、総合実習棟がS造2階建て延べ3001・28u(75年建設)、ビルメンテナンス実習棟がS造平屋建て延べ830・42u(64年建設)。
 全体の事業スケジュールは、本年度に新総合実習棟の実施設計と管理棟仮設校舎のリースを行い、2020年度に管理棟大規模改修に着工。20〜21年度の2か年で施工し、21年度の竣工を目指す。新総合実習棟は21年度に着工し、21〜22年度の2か年で整備する。その後、23年度に既存の実習棟を解体し、完了となる。
 本年度の事業費は、県の当初予算に7061万3000円を計上するとともに、限度額2億5100万円の債務負担行為を設定した。債務負担行為は新総合実習棟の実施設計7400万円と管理棟仮設校舎のリース1億7700万円。ほかに事前家屋調査費1081万3000円と国有地購入費等5980万円。
 市原高等技術専門校は、職業能力開発促進法に基づき職業能力開発を行う目的で設置された施設。高校や中学校を卒業して就職しようとする人や、転職して新しい職業に就こうとする人などが就職に必要な技術や知識を身につけられるよう訓練を実施している。訓練科は自動車整備科、電気工事科、溶接非破壊検査科(旧プラント保全科)、塗装科、ビルメンテナンス科の5科。k_times_comをフォローしましょう
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