新潟県入札監視委員会(委員長・野口祐郁弁護士)が9日、新潟市中央区で開かれた。
委員からは入札辞退者が相次ぎ、発注平準化を求める声や「未入札業者にはペナルティはないのか」といった意見が出た。県は「他工事の入札が多く、配置技術者が確保できないと聞いている。未入札はレアなケースで、今後多発するようであれば検討する」と回答。また、警察本部が一部の工事で最低制限価格(75−92%)を見直し、歳出削減に効果があったとすることには、委員は「(公共4部局=土木部、農地部、農林水産部、交通政策局は91%だが)なぜそうなのか」と疑問視し、野口委員長は「県警からの資料を確認していない。情報提供があれば、次回以降に議論したい」と述べ、県からは「公共4部局とは異なり、入札制度は独自の裁量でできる」と説明。
審議案件は、制限付き一般が「1級河川大通川流域治水1級(防災安全)地盤改良(その1)工事」の1件、通常型が「県営かんがい排水事業(一般)西蒲原排水4期新木山川排水路第32次工事」、「長岡処理場機械棟耐震改修建築工事」、「県立坂町病院非常用発電機更新工事」の3件。随意契約は「小木港航路・泊地(マイナス7・5メートル)浚渫工事」の1件。19年4月から6月までに契約した479件から5件を抽出し、いずれも契約経過を妥当とした。