大阪市は、鶴見区にある花博記念公園鶴見緑地の次期指定管理予定者として、大和リースを代表とする企業グループ「鶴見緑地スマイルパートナーズ」を特定した。指定期間は2040年3月31日までの20年間。公園全体を包括的に管理する「指定管理業務」と、新規施設の整備・運営などを行う「魅力向上業務」を一体的に担当する。次期指定管理者の公募に対しては、同グループのみが名乗りを上げていた。
同グループは、大和リースを代表に▽大阪スポーツみどり財団▽美津濃▽ウエルネスサプライ▽エルミオーレ▽三菱電機ビルテクノサービス▽大和ライフネクスト―の計7者で構成。
同グループの提案によると、新規施設として▽ベーカリーカフェ(中央噴水付近)▽カフェ(中央第1駐車場)▽レストハウス鶴見の建て替え▽遊具新設(子どもの森)▽人工芝化(第1運動場)―などを計画。また、既存施設に関しては▽国際陳列館1・2階に子ども向け体幹強化スポーツ施設整備(トランポリン、ボルダリングなど)▽いのちの塔は有効活用せず一般園地として再整備―などを提案している。
同緑地は、大阪市鶴見区、守口市高瀬などに位置。1990年には「国際花と緑の博覧会」(花博)の会場になった。面積は約125f。用途地域は第一種住居地域、第二種住居地域。主な既存施設は、迎賓館、国際陳列館、咲くやこの花館、国際庭園、水の館、鶴見緑地球技場などがある。施設や設備の老朽化への対応、魅力が薄れた施設の利活用などが課題となっている。
許容建築面積は、一般施設(便益施設、管理施設など)が約3万平方b、休養施設・運動施設・教養施設などの特例施設が約9万平方b(一般施設分含む)となっている。
同緑地への民間活力の導入が実現すれば、市内では大阪城公園、天王寺公園に続き3例目となる。
提供:建通新聞社