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建通新聞社四国
2019/10/08

【香川】香川県 讃岐民芸実施・粟島記念基本設計に

 香川県交流推進部は9月補正予算案に県立公園施設整備事業として栗林公園讃岐民芸館改修実施設計や粟島海洋記念公園の記念館耐震改修基本設計を盛り込んだ。文化庁とも協議しつつ設計等の作業で調整、具体化する。
 文化財保護法による「特別名勝」に指定されている栗林公園内にある讃岐民芸館は磁器・漆器など讃岐の伝統的な民芸民具を中心に展示。新民芸館や瓦館などで構成する木造平屋一部2階建て総延べ768平方b。老朽化により施設棟ごとの長寿命化計画に基づき改修する。
 19年度に同館改修実施設計を委託し、早ければ20年度にも新民芸館の改築や瓦館の一部改修などの方向で整備する。改修対象は実施設計の過程で今後の利用形態や建物の状態を加味し絞り込む考えだ。同館改修基本設計はタカネ設計(高松市)が担当した。9月補正予算案には1436万円を計上した。
 粟島海洋記念公園記念館は、三豊市詫間町粟島1541に所在。明治時代に粟島に日本初の海員養成学校として誕生し、現在も大切に保存されている。記念館本館は木造2階建て延べ406平方b、元教室は現在、資料館(木造平屋280平方b)と会議等を行う研修室(木造平屋47平方b)に活用。
 この他、同公園内に別途武道場(木造平屋151平方b)、石造の門柱などがある登録有形文化財。管理は三豊市。
 9月補正予算案に同記念館耐震改修基本設計費1923万円を計上。年内にも基本設計を委託する。登録有形文化財で、地域資源としても生かす観点から、地元とも協議しつつ、耐震改修基本設計を進める考えだ。

提供:建通新聞社