神奈川県は、2019年度の「病床整備に関する事前協議」を開始する。整備が必要とされる2次保健医療圏の病床について、病院の開設・増床を計画する者から病院開設などの申し出を受け付けるもの。対象は県央(厚木市、海老名市、座間市、大和市、綾瀬市、愛川町、清川村)の14床。
19年4月1日現在の療養病床・一般病床の既存病床数(前年度までの事前協議承認分などを含む)が、県保健医療計画に定めた基準病床数を下回り、かつ、県保健医療計画推進会議などで必要性が認められた2次保健医療圏と病床数が対象。
11月29日まで病院開設などの申し出を受け付けた後、20年1月から2月まで地域医療構想調整会議(地区保健医療福祉推進会議)の意見を聴取する。2月下旬から3月にかけて県保健医療計画推進会議の意見聴取、県医療審議会への報告、申し出者への結果通知を行う。
審査に当たっては、県の保健医療計画との整合性、病院開設計画の確実性などを視点とする。
公募条件を見ると、同医療圏の既存医療機関の増床を優先、回復期機能を担う病床(地域包括ケア病棟入院料、または回復期リハビリテーション病棟入院料を算定する病床)を優先的な配分対象とすることなど。
なお、18年度は954床を対象に事前協議を実施。その結果、横浜、県央の二つの2次保健医療圏に合計894床が配分されている。
提供:建通新聞社