UR都市機構東日本賃貸住宅本部は、鳶尾(厚木市)と平塚高村(平塚市)の両団地再生に向けた検討を開始する。鳶尾では土地活用、平塚高村では土地公募に向けた検討を進めることにしている。「令和元年度鳶尾団地他1団地における団地再生事業等検討業務」として外部委託し、2020年10月30日まで作業を進めてもらう。
今回の委託業務は、一般競争入札方式(総合評価方式)により進める。申請書と資料を10月15日まで受け付けた後、11月14日に開札するスケジュール。
技術提案を求めるテーマとして、鳶尾団地の一部で土地活用(住棟活用を含む)を検討する際の着目点と配慮すべき事項と、平塚高村団地で建築基準法第86条における認定区域の廃止・再認定を行う際の着目点と配慮すべき事項―を上げている。
検討対象のうち鳶尾団地は、厚木市鳶尾2丁目他にある819戸(18年11月末時点の戸数)。一方、平塚高村団地は平塚市高村203に717戸(同)が所在する。それぞれ1976年度に管理を開始している。
いずれの団地も「UR賃貸住宅ストック活用・再生ビジョン」(18年12月策定)で、高経年化に対応するため、ストック再生の実施により地域・団地ごとの特性に応じた多様な活用を行う「ストック再生」類型団地に位置付けられている。
同類型では、▽団地の一部(または全部)を建て替えしつつ、地域の特性に応じた新たな機能を導入する「建て替え」▽団地の集約化(同一生活圏などのエリア単位での団地の集約化を含む)に併せて地域の特性に応じた新たな機能を導入する「集約」▽団地全体を地域の特性に応じてUR賃貸住宅以外の用途(民間住宅などを含む)としてまちづくりに活用する「用途転換」▽団地の特性に応じて、高経年化への対応(長寿命化、バリアフリー化、耐震化など)のための改善を行いつつ共用部、または住戸内の改修なども実施する「改善」―の4手法を複合的・選択的に実施するとされている。
提供:建通新聞社