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　飛騨市は、美術館（古川町若宮２ノ１ノ58）を改修するため、基本構想と基本設計を乃村工藝社（東京都港区）に委託した。２０２０年３月末までにまとめる。10月下旬以降に外部有識者と市民で構成する検討委員会を立ち上げ、基本構想に反映させる答申を出す考え。事業スジュールは20年度に実施設計をまとめ、21年度からの工事着手を目指す。
　美術館は、鉄筋コンクリート造平屋の約９００平方�b（収蔵庫含む）。空調設備などの老朽化が進み、県や他館などから美術品を借りる場合の管理に支障が出ている。さらに、美術品を格納する収蔵庫も狭いため、適切な空調などで管理した安全な収蔵庫の整備などが課題となっている。
　そこで、空調設備の更新や収蔵庫の拡張、道路側の壁の防音補強の他、研修室の壁を展示可能な壁にするなど、さまざまな美術品などに対応できる機能の向上を図る予定。
　委託した業務では美術館の老朽化による劣化状況を調べる。それを踏まえ、検討委員会で出た意見などを反映し基本構想に反映させる。これを基に基本設計をまとめ、詳細設計の資料とする。
　工事は20年度内に発注し、21年度当初議会の承認を経て着手する考えだ。
　事業規模は設計費を含めて約３億円を想定している。

提供：建通新聞社