東京都建設局は「明治公園・代々木公園民間活力導入に関する調査」として、両公園の魅力向上や機能の充実・強化につながる事業スキームやモデルプランの検討を始める。別途実施するマーケットサウンディング調査(予備的対話)の結果を基に、事業の採算性や実現性を検証した上で、新たに整備する施設のポテンシャルを最大限に引き出す事業の枠組みを立案し、モデルプランを作成する。民間事業者の公募に備えた要項案もまとめる。希望制指名競争入札による業務委託については、10月4日まで申請を受け付け、23日に開札する。
明治公園(港区元赤坂、新宿区霞ケ丘、渋谷区千駄ケ谷1丁目他)では、新国立競技場の南側に接する約1・6fの区域を新たに整備する。区域の西側を「にぎわいと交流のゾーン」と位置付け、多くの人が集まり楽しめるよう、民間の新たな発想を積極的に取り入れ、さまざまなニーズに対応できる、にぎわい施設を整備することを想定している。
一方、代々木公園(渋谷区代々木神園町他)では、岸記念体育会館跡地と都水道局のポンプ所がある約1・2fの区域を新たに整備する。このうち北側(岸記念体育館跡)の区域を「みどりと集いのゾーン」と位置付け、民間の新たな視点を取り入れ、公園の特徴を生かした施設を整備する。
都ではPark―PFI方式の導入を視野に、マーケットサウンディング調査を11月に実施する予定で、ここで提案された民間事業者からの事業内容を基に、実現可能性や事業効果などを総合的に判断。事業者の参入意欲も踏まえ、公園活用事業の具体的な候補場所、面積などを検討し、それぞれの公園についてモデルプランを作成する。
併せて事業者公募に備えた公募要項案(または公募設置等指針案)を取りまとめる。
提供:建通新聞社