守山市は、昨年度実施した「守山市湖岸エリアにおけるサイクリング拠点併設道の駅の事業化に関するサウンディング型市場調査」の結果を受け、県・市それぞれが管理する公園の一体的利活用に向け、より詳細で実効的な条件調査・整理を行うため、先ごろ「県・市管理公園の一体的Park―PFIによる道の駅等活性化調査業務」を公募型プロポーザルで公告した。今月中旬にも担当コンサルを決め調査業務に着手、今年度中にも調査結果をまとめ利活用の方向性について県と協議しながらまとめる考え。今後決定する手法や施設の規模しだいでは、20年度にも施設整備に着手する可能性も。
対象となるのは、県が管理する琵琶湖岸の「第2なぎさ公園エリア」(4ヵ所計4万3500平方b)と市が管理する「みさき自然公園」や同公園駐車場、新川など。湖岸道路で分断されている2公園および周辺施設等を一体的に利活用できる手法を探るとともに、「琵琶湖敷」に位置し河川法の規制を受ける県管理公園と、都市公園として公園法の規制を受ける市管理公園の一体的利用を図っていく上で必要となる条件等について整理する。
調査委託費は国の「先導的官民連携支援事業」メニューに同事業が採択された補助金800万円を財源に、湖岸エリア活性化に係る調査費を9月補正に措置した。
市の昨年度のサウンディング型市場調査は、守山市版地方創生戦略に基づく「自転車を軸とした観光振興」推進に向け、自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」の発着点を目指し、民間事業者の参画意向、市場性の有無、事業アイデアなどを把握するため実施。開発事業者、道の駅運営事業者、農産物流通事業者、スポーツ自転車販売事業者、建設コンサルタト会社の計8社が応募し、うち5社から具体的な提案があった。
提案によると湖岸エリアの活性化につながる機能では、農産物直売所、カフェ・レストラン、グランピング等の宿泊施設、BBQサイト、アウトドア・アクティビティ施設、イベント・芝生広場、キッズスペース等の設置など。
農産物直売所については、ビワイチルート周辺の特産品も集めた販売スペース、農産物加工場や近江野菜等のバイキングレストラン、周辺も含めた体験型農園の併設などビワイチ振興と地域活性化に資する事業を提案。
事業スキームについては、みさき自然公園におけるサイクリング拠点併設道の駅と第2なぎさ公園における湖岸エリアの活性化につながる集客施設を、Park―PFI方式等により一体的に整備・管理運営することが可能―と提案。
提供:滋賀産業新聞