公立大学法人国際教養大学は、学生宿舎の建設をPFI法第7条に基づく特定事業として選定した。PFI方式で実施することにより、定量的評価で財政負担額が6.4%程度、削減される見込み。事業者が設計、建設、事業期間中の維持管理・運営業務を実施するBTO方式を採用する。来年1月8日の開札で公告しており、設計、工事監理、建設工事、維持管理の複数企業で構成されるグループを結成する。
事業は秋田市雄和椿川字奥椿岱の同大学隣接地(3,755u)に学生宿舎を建設するもの。新施設は3階建て以下で、学生居室は252室(1ユニット12室×21ユニット)。ユニットは小ユニット部2カ所と共用のLDKで構成し、小ユニット部は6室の学生居室と共用の浴室、シャワー室・トイレ・洗面台からなる。
入札は総合評価で行われ、11名の委員で構成する「国際教養大学新学生宿舎整備事業審査委員会」で提案書の審査などを実施、優秀提案者を選定する。事業者の選定は2段階審査で、入札参加資格などを審査する1次審査と、入札金額や基礎項目の適格審査、性能審査を行う2次審査を行う。
このうち価格審査は400点、提案書の性能審査は600点。性能審査の内訳は事業計画等に関する事項が計40点、国際教養大学らしさを感じる施設づくりに関する事項が計100点、施設整備業務に関する事項が計290点、維持管理・運営業務に関する事項が計90点、地域経済への配慮や地域資源の活用に関する事項が計80点。
提出期限は、参加表明書および入札参加資格確認申請書が11月12日まで、入札書等および提案書が12月23日から24日まで。なお、今月7日には同大学で説明会、24日には入札説明書等に関する大学と民間事業者の個別対話も開かれる。
提供:秋田建設工業新聞社