建設新聞社
2019/10/02
【東北・山形】来年1月に入札公告予定/上山市が温泉健康施設事業の実施方針公表
上山市は、温泉健康施設建設および運営事業について、PFI法に準じて民間事業者を選定するに当たっての実施方針および要求水準書(案)を公表した。同事業は、資金調達を公共が負担し、施設の設計、建設、運営および維持管理を一括して民間に委託するDBO方式の対象となる。
それによると、実施方針に関する説明会は10月7日10時に実施。その後、12月下旬に特定事業の選定、2020年1月9日に総合評価落札方式の対象となる一般競争入札の公告を行い、参加申請は同年3月ごろ、入札書および提案書の受け付けを5月ごろ、審査委員会での審査(委員長=塚田哲也副市長)を経て、落札者の決定および公表は7月ごろ、仮契約の締結を8月ごろに行うスケジュールとなる。
入札参加者の参加資格は設計業務にあたる者、建設業務にあたる者、運営業務にあたる者、維持管理業務にあたる者を含む複数の企業で構成されるグループとする。設計業務にあたる者は建築士法に基づく一級建築士事務所および同市の競争入札参加資格者名簿に登録されており、複数の場合はうち1者が09年度以降に延べ1500平方b以上の温浴施設またはプール新築に際して実施設計業務を履行した実績を有することが条件となる。
建設業務にあたる者は特定建設業の許可、市の競争入札参加資格者名簿への登録を受けており、上山市および県内に主たる営業所を有していること、また複数の場合はうち1者は経審の総合評定値が建築一式工事について900点以上(上山市に主たる営業所を有する場合は800点以上)、09年度以降に延べ1500平方b以上であるRCまたはS造の公共施設新築工事を施工した実績を有することなどが条件となる。
このほか、運営業務にあたる者は市の競争入札参加資格者名簿への登録を受けており、20b×4コース以上のプールを2年以上運営した実績を有し、複数の場合はうち1者が運営に際して実務経験者を配置できる者であること。また、維持管理業務に当たる者は同じく市の競争入札参加資格者名簿への登録を受けており、複数の場合はうち1者が維持管理のために必要な資格および資格者を有する者であることが条件となる。
同事業は、市民の健康増進と交流人口拡大のために地域資源である温泉を活用して、幅広い世代が利用する市のシンボルとなる施設を弁天2丁目地内(敷地面積9038平方b)に建設し、クアオルト構想を具体化するもの。施設内には露天風呂やサウナなどの日帰り温泉を整備するほか、プールやジムなども設置する予定だ。施設規模は約2000平方bとしている。
設計期間は20年10月1日〜21年6月30日まで。建設期間は21年7月1日〜22年8月31日までとし、維持管理・運営業務は22年10月1日〜37年3月31日までとなる予定だ。PFI導入可能性調査はパシフィックコンサルタンツが担当した。
提供:建設新聞社