進路選択では仕事のやりがい、経営の安定を重視−。高校生就業意識調査として八幡浜工業高校の協力を得て実施した第3弾。本紙は同校機械土木工学科2年に在籍する生徒に「建設業への就業意識調査」アンケートを実施した。
進路選択の上で重要なものを尋ねて八つの選択肢から最適な一つを選んでもらったところ、「仕事のやりがいが得られる」と「経営が安定している」がともに20%で最も多く、次いで「業界・企業のイメージ」と「給与が高い」がそれぞれ17%となった。仕事に安定感と充足感を求める傾向にあり、イメージや待遇の良さも職業選択の際の重要な指標となりそうだ。
設問は「建設業の魅力」と「卒業後の進路」、「進路選択の上で重要なもの」の三つ。設問ごと八つの選択肢から最も適当と思うものを選んでもらった。また、建設業に抱いているイメージを自由記述式で聞いた(有効回答数30、設問と選択肢、回答の傾向は表参照)。
建設業の魅力を尋ねたところ、「ものづくりの作業・操作に喜びを感じる」が47%で最も多かった。卒業後の進路については「まだ決めていない」が33%で一番多く、「県内の建設会社」は17%にとどまった。
自由記述式で「建設業に抱いているイメージ」を尋ねたところ「みんなで協力して作る」や「仕事は大変だがやりがいがある」など良い印象を抱く意見がある一方で、「危ない仕事」や「気温の厳しさに耐えなければならない」、「大変そう」、「重労働」といった声が寄せられた。安全管理や処遇改善など、建設業界が抱える課題がそのまま将来の担い手たちの不安材料となっていそうだ。
本紙が同調査を八幡浜工業高校で行うのは初めて。7月19日号の松山工業高校、9月13日号の東予高校に引き続いての調査。
提供:建通新聞社