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　玉野市は、従来の発注方式より２〜３割の工期短縮が見込まれる設計・施工一括発注方式（デザイン・ビルド方式）により整備を行う「消防本部本署及び分署再編整備事業」について、基本計画案をまとめた。同案に対するパブリックコメントを10月８日まで受け付けており、市民らからの意見を集約する。
　消防本部・防災センター（仮称）を深山公園付近に新築するのをはじめ、東分署を山田９８９ノ１の旧和楽園運動場跡地に、西分署を玉原３ノ８００ノ４の教育サポートセンター付近に建設し、４分署体制から２分署体制に再編する。
　デザイン・ビルド方式の採用に当たり、先日示された要求水準書案では、整備の基本方針として「大規模災害時の対応拠点」「地域の防災拠点」「ランニングコストやライフサイクルコストの低減にも考慮した施設」−としている。概算事業費は約15億３０００万円で、内訳は消防庁舎・防災センターが約８億円、分署が約２億６０００万円、耐震性貯水槽が約１億２０００万円、消防指令システムが約３億５０００万円。
　今後のスケジュール案は、10月下旬に参加申込の締め切り、11月中旬に企画提案書の締め切り、11月下旬にプレゼンテーションを実施し、優先交渉権者を決定する。事業者との本契約は２０２０年１月。竣工は21年３月。
　財源には緊急防災減災事業債と公共施設等適正管理推進事業債を活用する。

｢提供:建通新聞社｣