国土交通省大阪国道事務所は、国道43号の西淀高速高架橋(大阪市西淀川区)と四貫島高速高架橋(大阪市此花区)の耐震補強、補修工事を行う計画だ。2橋とも橋長600bを超える。スリーエスコンサルタンツ(大阪市北区)に補修補強設計を委託、年度内にまとめ、2020年度以降の着工を予定している。
設計業務では、両橋の現状の耐震性能を確認し、フルスペック化対策として耐震補強詳細設計を行う。これまでの橋梁定期点検結果に基づき、損傷箇所を抽出して補修設計も行う。納期は20年2月末。
西淀高速高架橋は橋長約640b、幅員約17b。上部工は単純合成鈑桁の18連で、コンクリート床板。下部工は逆T式橋台1基、T型橋脚18基、基礎は場所打ちコンクリート杭と深礎杭。
耐震補強は主に支承の補強を行う。
四貫島高速高架橋は橋長約650b、幅員約17b。上部工は単純合成鈑桁が7連、単純合成箱桁が10連、床版はコンクリート。下部工は柱橋脚が18基、基礎は場所打ちコンクリート杭と深礎杭、オープンケーソン。
耐震補強は主に支承補強を行う他、18年度までの点検結果を踏まえ、恒久対策として橋桁の腐食や亀裂が見られる部分の補修も行う。
提供:建通新聞社