東京都教育庁は「都立高島高等学校(31)改築等に係る基本計画作成業務」をシィー・ディ・シィー(千代田区)に委託した。必要な施設規模を延べ床面積約1・2万平方bに設定した上で、既存建物の劣化状況や敷地の法令上の規制を踏まえ、改築や改修など複数の事業内容を検討して最も適した手法を絞り込み、基本設計の委託につなげる。
高島高校(板橋区高島平3ノ7ノ1、敷地面積2万7842平方b)には、既存建物として管理・特別教室棟(校舎棟、鉄筋コンクリート造5階建て延べ9890平方b)と体育館(同造4階建て延べ3727平方b)、プール棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ144平方b)がある。校舎棟は1974年、体育館とプール棟は75年の完成でいずれも老朽化している。
そのため、既存建物の劣化状況や教育ニーズ、将来コストなどを踏まえながら、「部分改修」「全面改修」「改築と改修」「全面改築」について検討し、最も適した再整備手法を固める。
想定する学校規模は3学年各9学級で定員1080人。27の普通教室や職員室、保健室、会議室などの他、化学室や物理室、生物室、調理室、パソコン室、音楽室、図書室などの特別教室を配置する。体育関係諸室として体育館や柔道室、トレーニング場なども確保する。施設の必要面積については、教室棟を延べ床面積9662平方b、体育関係諸室を同2522平方bに設定する。
これを基にそれぞれの整備手法について、具体的な事業の内容や施設配置・規模の検討などを行って基本計画案を作成。工程計画も検討し、概算工事費を算出して各案を比較検証して最も適した手法を絞り込む。納期は2020年2月28日。
提供:建通新聞社