大津市企業局は、浄水場の統廃合に伴い給水区域が南北に拡大する「真野浄水場」について配水池の増設を計画している。
増設する真野浄水場系の配水池用地については、2ヵ所の候補があり、仰木住宅低区配水池敷地内で配水管も布設する案と、真野低区配水池付近に増設する案があり、比良・八屋戸・膳所浄水場廃止後の真野浄水場系の給水区域、給水水量、配水系統を十分把握したうえで、2案を比較検討し、増設する配水池の設計を決定する。
増設概算費用(造成費含む)、増設に伴う浄水場・配水池の概算整備費用(ライフサイクルコスト含む)及び災害時(浄水場機能停止時)の連絡管運用方法等の検討も行い、安全性、経済性、運用面等による総合的な比較検討を行い、年度内をメドに取りまとめる。
同市企業局が統廃合により今後、進めていく浄水場の廃止スケジュールについては、21年度に比良浄水場、27年度に膳所浄水場、30年度に八屋戸浄水場の廃止を予定している。
同検討業務は、西日本技術コンサルタント(草津市)が担当。
関連する施設概要は次の通り。
▽仰木低区配水池(仰木の里3丁目9―1)=容量3150立方b×1池(RC造)×H5b、日平均配水量4300立方b/日
▽真野低区配水池(花園町20―7)=容量4000立方b×2池(RC造)×H5b、日平均配水量2万4500立方b/日
▽真野浄水場(真野4丁目25―34)=浄水処理能力4万5000立方b/日、浄水池1062・5立方b、日平均配水量2万7900立方b
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また、真野浄水場の耐震化も計画しており、低区配水池は21年度から2ヵ年で施工し、26年度から1ヵ年で高区配水池、27年度から2ヵ年で沈殿池の耐震化を進めていく。改良工事としては、22年度に電気設備、計装設備等の改良工事は24年度から2ヵ年で着手し、26年度から2ヵ年で沈殿池機械改良に取り掛かる。
提供:滋賀産業新聞