倉敷市は、平成30年7月豪雨で被災した真備健康福祉館を復旧するため、当初予算で設定した債務負担行為の限度額を9月補正予算案で変更した。2019年度の事業費を3億8400万円に、20〜21年度の債務負担行為の限度額を5億8210万円に増額、総額は9億9050万円となった。
予算の承認後、10〜11月にも建築・電気設備・機械設備の3分離で一般競争入札を公告。20年2月議会の承認を得て着工、21年度中の完成を目指す。
真備健康福祉館は7月豪雨で1階の天井裏まで水没。現在、施設内はカビも発生している。施設の規模は鉄骨造平屋2419平方b。広間(144人収容)や多目的室(48人収容)、会議室、食育活動室、こどもひろばの他、温水プール(25b×3レーン)が配置されている。
復旧内容は、高圧洗浄によるカビや汚れを除去し、除去しきれない床や壁は改修。温水プールは原形復旧する。この他、更衣室のユニットシャワー設置や多目的広場出入り口の拡幅など、利用者の利便性を考えた配置修正なども行う。
所在地は真備町川辺2271で、敷地面積9340平方b。
実施設計は清水守建築事務所(倉敷市)が9月末の納期で担当している。
「提供:建通新聞社」