北陸電気工事(富山市小中269番、矢野茂代表取締役社長)は21日、富山市東黒牧地内の同社能力開発センターで、「19年度新入社員技能発表会」を開催した。
今年4月に入社した新入社員が、6ヵ月間に及ぶ研修の成果や成長ぶりを保護者、学校の教員および後輩らに発表。併せて、11月15〜18日に愛知県で行われる「第57回技能五輪全国大会」に出場する若手社員の技術を公開することで、工業系の学生に電気工事業の魅力を伝え、人材確保につなげる狙い。
この日は、新入社員とその父兄、来年度入社内定者をはじめ、北陸3県から招待された工業系の高校・高専・大学の学生および保護者と教員、北陸電力や協力会社、同社スタッフ、近隣住民ら300人が参加した。
開会式で矢野社長があいさつし、「発表会は今年で4回目。新企画として、3次元CAD技術、ドローンを利用した送電線点検技術、電柱での熟練した技能の発表もあり、皆さんにご覧いただきたい」と述べた上で、「当社は技術力を進化・発展させる使命がある。また、ものづくりの知恵と工夫は、当社のDNAとして後世に伝えなければいけない。新入社員が磨いてきた技術力は、生産性はもちろん、施工力、営業力、コスト競争力の向上につながり、ひいては組織力に必ずつながる。本日は、精一杯技術力を発揮してほしい」と話した。その後、「安全の誓い」を唱和した。
発表会は空調管、配電、外線、内線、送変電の5部門ごとに行われ、新入社員が日ごろの研修で学んだ技能を実演。真剣な面持ちで作業に取り組んだ。
また、技能五輪全国大会(電気工事部門・情報ネットワーク部門)に出場する4選手による公開練習コーナーでは、無駄な動きのない卓越した技術を披露した。
参加者は、各部門を見て回るととともに、高所作業車の試乗、ドローン実演などを見学。また、作業安全の技術革新の観点から、今年度新規に安全体感施設へ導入した「VR体験コーナー」を体感するなど、新技術にも触れた。
特設会場には、Eリーグ北陸(送配電工事会社のPR団体)やパネル展示、ドリンクコーナーも設けられ、にぎわいを見せていた。