横浜市港湾局は横浜港・新本牧ふ頭の市施行エリア整備で、国のコンテナターミナルとの境界部などに造る中仕切護岸の基本・実施設計業務を日本海洋コンサルタント(東京都港区)に委託した。市が手掛ける約450b区間の諸元固めや施工計画の立案などを進めて工事発注図書を作る内容。2019年度内に業務成果を得て、20年度以降に複数年をかけて工事を実施する見通し。
新本牧ふ頭(中区)の整備は本牧ふ頭D突堤から続く基部が市施行エリア。スリットを持つ重力式消波ケーソン構造の外周護岸(一部基礎まで)や捨石式傾斜堤構造の中仕切堤、鋼製ケーソン構造の中仕切護岸の一定区間を建設し、およそ1000万立方bの土砂で海域を埋め立てて、ロジスティクス拠点などの用地約38・2fを造成する。
11月にも埋め立て免許を取得して工事をスタートさせる。令和元年代後半の完成を目指している。
中仕切護岸は市施行エリアの先に国が整備するコンテナターミナル(埋め立て面積約50・5f、19〜31年度)との境界部などに造る。全長約700bのうち東側(大黒ふ頭側)の約450bが市施行、西側(南本牧ふ頭側)の約250bが国施行。
それぞれ▽サンドコンパクションパイル工法による地盤改良▽基礎捨石▽鋼製ケーソンの据え付け、中詰め▽コンクリート蓋打設―といった順に工事を進める計画で、市施行区間は3カ年施工(埋め立て期間8年の2〜4年次)、国施行区間は2カ年施工(埋め立て期間11年2カ月の2〜3年次)を見込んでいる。
提供:建通新聞社