国土交通省、高知県、西日本高速道路と県内市町村で構成する高知県道路メンテナンス会議(会長=平岩洋三土佐国道事務所長)は18日、2019年度第1回会合を開き、14〜18年度の5年間で行った全ての道路橋の点検結果を報告した。県内にある1万3596の道路橋のうち、予防保全段階のU判定が7951橋(58・5%)と最も多く、健全のT判定が3896橋(28・7%)、早期措置段階のV判定が1683橋(12・4%)、緊急措置段階のW判定が66橋となった。
W判定の66橋は全て市町村管理。このうち49橋が通行止めで、5橋は修繕が完了、12橋は対策検討中で、応急対応を行い現在は重量規制による通行制限をかけている。
V判定の1683橋を管理者別でみると、国が59橋、県が320橋、市町村が1303橋、高速道路会社が1橋となっている。このうち修繕完了したのは215橋で、残りは19〜23年度に実施する次回点検までに修繕などの対策を完了させる。
その他の道路構造物では、トンネルがT判定13カ所、U判定288カ所、V判定104カ所、W判定3カ所。道路付属物などがT判定101カ所、U判定251カ所、V判定33カ所、W判定はなかった。
19年度から23年度までは2巡目の点検を進める。このうち道路橋は、19年度から2374橋(17%)、3197橋(23%)、3153橋(23%)、2868橋(21%)、2243橋(16%)の点検を順次進める計画。また市町村の人不足などを補うため、建設技術公社が実施する地域一括発注は、19年度新たに室戸市、大豊町、土佐町、梼原町を追加、前年度から引き続きとなる、いの町、佐川町、仁淀川町、中土佐町、四万十町、土佐清水市と合わせ2市8町で実施する。
提供:建通新聞社