香川県は、10月1日以降に入札公告または指名競争入札執行通知を行う県発注工事から法定福利費を明示した「請負代金法定福利費内訳書」の提出を契約締結時に求める。社会保険等への加入を一層推進するため、必要な法定福利費が契約段階で確保されることが重要であるため、同内訳書を発注者に提出するもので、香川県工事請負契約約款を一部改正した。10月1日以降に入札公告、指名通知後締結する契約から適用。同日前の公告、通知した入札は従前通りにする。
「請負代金法定福利費内訳書」は元請け業者が契約締結後速やかに、工程表などと合わせて提出するとし、工事の請負代金額と、現場労働者に関する健康保険、厚生年金保険と雇用保険の法定の、事業主負担額の法定福利費総額を記載する。
県では、工程表提出の際に、設計図書に基づき記載の法定福利費の金額が、県が算出している工事ごとの法定福利費概算額と大きく異なり、算出が不適当と思われる場合には、県から算出方法の確認を行う、としている。ただし、ペナルティーはなく請負金額法定福利費内訳書の内容が県との契約内容を拘束するものでもない、としている。
法定福利費の計算方法などについては、国土交通省ホームページに記載の「建設業における社会保険加入対策について」(http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000080.html)、「法定福利費を内訳明示した見積書の作成手順(簡易版)」(http://www.mlit.go.jp/common/001203247.pdf)を参照するよう、呼び掛けている。
問い合わせは県土木部土木監理課契約・建設業グループまで。電話087(832)3506。
提供:建通新聞社