県土整備部は2019年度「土木工事・業務の積算基準」を改定した。ICT土工の小規模施工に「5000立方b未満」の区分を新設。設計業務では「旅費交通費」を率で計上して算出するようあらためた。10月10日以降の調達公告から適用する。
今回の見直しは、国交省の19年度基準改定を準用。同部では現場管理費率の引き上げなど一部改定はすでに5月から適用している。
ICT施工に関しては、小規模工事に見合った積算に近づけるため、土工(掘削)の施工土量区分に「5000立方b未満」を新設。採算性を向上させる。
設計業務では旅費交通費の積算基準を見直した。測量、地質、土木設計、調査・計画の各区分に「旅費交通費率」を設定し、直接人件費や直接調査費に率を乗じて計上する。
また「土木工事標準歩掛かり」を改定し、新規工種に法面工(仮設用モルタル吹き付け工)を追加。このほか構造物補修工など維持修繕3工種の歩掛かりを改定したほか、軟弱地盤処理工など9工種は、日当たり施工量や労務、資材の変動を歩掛かりに反映させた。
日刊建設工業新聞