官民の航空関係者で構成する高知龍馬空港・航空ネットワーク成長戦略検討会議(会長・岩城孝章副知事)は12日、高知龍馬空港の新ターミナルビル建設に向けた第5回会合を開いた。会では、事務局を務める県交通運輸政策課が、策定を進めている基本構想の中間報告を行い、現時点での施設規模や整備に係る費用などを説明した。
現段階での施設規模は2階建て延べ5892平方b。国際航空運送協会(IATA)による標準的なサービスレベルを提供できる原単位により算出した値に、他空港の事例や関係団体へのヒアリングなどを踏まえ、計画案をまとめた。内訳は、出発に係るロビーや搭乗待合室、保安検査場、到着に係る手荷物受取所や税関検査場、ロビーなどに2491平方b、ラウンジ、免税店など商業施設に309平方b、航空会社の事務所や荷さばき場に1006平方b、トイレや通路、コンコース、VIP動線などのその他に2086平方b。
また既存ビルの増築などで国際線機能を強化した他空港の事例を参考に総工事費を41・2億円と算出した。内訳は、新ターミナルビル本体工事に34・1億円、新ターミナルビルの特殊設備工事に3・3億円、既存施設の移設や外構工事に1・4億円、既存ビル改修や補償工事などに2・4億円としている。
新ターミナルビルは、1番スポットの活用を前提とし既存ビルの西側にある現在はバスプールとして活用している敷地周辺に建設する。今後は2020年2月ごろに第6回検討会議を開き、施設レイアウト、概算工事費、概略工程などを取りまとめた基本構想を承認する見込み。
提供:建通新聞社