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日刊建設工業新聞
2019/09/20

【鳥取】7月1日時点の地価動向/全用途平均は対前年0・9%減

 県は19日、今年7月1日時点の地価調査結果を公表した。過去1年間の県内地価動向は、住宅地、商業地ともに下落するなど全用途平均で対前年0・9%減と21年連続して下がった。ただ、前年調査1・1%減よりも下げ幅は縮まっており、7年連続して下げ率が縮小。価格が上昇した地点も24地点に上り、前年15地点から増加した。
 県の地価調査は毎年1回、用途別に1平方b当たりの価格を調べて公表。国の地価公示(1月1日時点)と合わせて一般の土地取引価格の指標となる。
 県内19市町村の全域を対象としており、基準地数は▽住宅地129▽宅地見込み地2▽商業地35▽工業地6▽林地6―の全178地点。
 住宅地の動向は1・0%減(全国0・1%減)となり、20年連続の下落となった。最高価格は鳥取市西町3丁目の8万4000円で7年連続。商業地は0・8%減(全国1・7%増)と28年連続して下がり、最高値は鳥取市栄町の12万円で24年連続。また、工業地は0・8%増(全国1・0%増)と2年連続して上昇した。いずれも全国平均に比べて下落幅は大きく、上昇幅は小さかった。
 市町村別の全用途では、米子市が0・6%増と2年連続して上昇。日吉津村は1・6%増と3年続けて上昇し、そのほか市町はすべて下落した。
 全基準地で上昇した地点は24地点。上昇率が高かった順に住宅地は、日吉津村日吉津(3・2%増)、米子市西福原9丁目(2・4%増)、米子市旗ヶ崎2丁目(2・2%増)など17地点。商業地は米子市東福原5丁目(1・3%増)、米子市車尾4丁目(1・1%増)、米子市加茂町1丁目(0・6%増)の3地点。工業地が境港市昭和町(3・4%増)、米子市夜見町(1・8%増)、米子市旗ヶ崎(1・1%増)の3地点。宅地見込み地は1地点あった。
 住宅地で上昇した各地点は、幹線道路が通っており生活の利便性が高いカ所が目立つ。日吉津村日吉津は村外からの流入が多く、子育て環境も充実していることから土地需要が堅調。工業地で上昇した境港市昭和町や米子市夜見町、同市旗ヶ崎では、境港の港湾整備が進んでいることや米子道の4車線化などで需要が好調に推移した。

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