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北陸工業新聞社
2019/09/20

【富山】製薬用水など最新技術を紹介/清水建設が医薬セミナー開く 

 清水建設北陸支店(齊藤武文執行役員北陸支店長)と同社エンジニアリング事業本部は19日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山で、「医薬セミナー2019」を開いた。
 セミナーは薬の富山の歴史を踏まえ、同社が全国の支店で唯一、毎年開催しているもの。今回はGMP、製薬用水、ロボット技術の最新情報を紹介し、富山県内の医薬品関連企業ら47社、158名が参加した。
 開会に当たり、齊藤支店長があいさつし、「弊社主催の医薬セミナーは、今年で9年目。今回も各分野でご活躍の先生方に、現在話題のテーマで講演していただく。最新の医薬品技術と全体的な医薬品業界の話しが、皆様のさらなる発展の一助になればと願う」と述べた上で、「弊社創業者の生誕の地は富山の大沢野。医薬品業界が盛んな富山で、皆様の今後の設備投資の良きパートナーとなれるよう、私どもも研究、努力を重ねてきた。建屋はもとより、近年ではエンジニアリング部門も含めて一括して工事を任せていただけるようになった。今後ともより良い提案やニーズの実現ができるよう努力していく所存」と話した。
 セミナーでは、澁谷工業最高顧問でGMPテクニカルアドバイザーの佐々木次雄氏が、「医薬品製造所におけるGMP上の微生物管理」、製薬用水コンサルタントの布目温氏が、「製薬用水管理に大事な実践知識」、三菱電機名古屋製作所ロボットテクニカルセンター長の荒井高志氏が、「IT・FA融合技術とAI知能化ロボットが実現する次世代自動化及びPLCのデータインティグリティへの対応」と題しそれぞれ講演。
 清水建設エンジニアリング事業本部の吉川浩司氏は、「3DCAD及びVR技術を活用した医薬品工場設計」をテーマに、同社の技術を紹介した。講演のコーディネーターは、同事業本部の戸部義明氏が務めた。
 清水建設富山営業所の谷口豊所長は「セミナーは、富山県の医薬品業界の皆様に最新情報を提供することで、業界の発展に寄与するとともに、当社の医薬への取組を知っていただくために開いてきた。今後もお役に立ちたい」と話している。同社北陸支店における98(平成10)年以降の医薬品関連施設の累計受注高は、富山県内を中心に360億円超に上る。
 なお、別会場では、同社の医薬品施設に対する技術をパネル展示で紹介。VR技術の体験コーナーも設けられた。

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