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建設経済新聞社
2019/09/19

【京都】阪急長岡天神駅周辺連続立体交差 府議会代表質問で方針示す 「適切な時期に調査着手」

 京都府9月議会の代表質問が18日行われ、阪急京都線長岡天神駅周辺整備における連続立体交差、向日が丘共生型福祉エリア構想の質問について、西脇隆俊知事が答弁した。
 阪急長岡天神駅周辺の連続立体交差について、西脇知事は「阪急京都線の連続立体交差化は、長岡京市の阪急長岡天神駅周辺整備基本計画に位置付けられたまちづくりの中核的事業として、地域の将来を左右する重要なものと認識している。また長岡踏切と天神通踏切は交通量が多く、踏切の遮断時間も長いボトルネック踏切であり、これを解消し、交通の安全性、円滑性を改善する観点からも連続立体交差事業の必要性が認められるところである。一方で、連続立体交差事業は数百億円規模の事業費と、完成に長期間を要する大規模な事業であり、鉄道による地域分断を解消し、魅力あるまちづくりに向け最大の効果を得る観点や、事業の円滑化の観点からも、市において施行される土地区画整理事業と一体的に実施することが必要であると考えている。これらの事業を推進するうえでは、地権者はもとより、周辺住民や鉄道事業者など多数の関係者による合意形成が非常に重要となる。京都府としては地域における合意形成の状況や見通しを確認しつつ、連続立体交差事業の調査について、適切な時期に着手したいと考えている」と述べた。

向日が丘支援学校改築基本構想
9月議会で中間案報告へ

 向日が丘共生型福祉エリア構想についての質問で西脇知事は「向日が丘支援学校の建替えを契機に、京都府と長岡京市が連携し、支援学校周辺を共生型の福祉エリアとして一体的に整備することとしている」「教育委員会で検討を進めている向日が丘支援学校改築基本構想においては、児童生徒の社会的自立と人間性豊かな人生の歩みを支援する教育を行うことを基本理念として、福祉施設と連携することで教育と福祉の切れ目ない総合的な支援体制を構築し、地域社会と協同する共生型社会の実現を目指すこととしており、今議会に中間案を報告する。具体的には特別支援学校の教育活動に必要な教室や体育施設、ICT環境等の整備を確実に行ったうえで、相談機能、生活就労支援をはじめとする教育と福祉の連携強化や、障害者スポーツの普及など、特別支援学校を核とした学びと支援の拠点となるよう進めていく。さらに農福連携事業の展開や、高齢者施設を活用した就労支援事業の実施、地域交流拠点を核とした子どもから高齢者までが集える場の提供など、共生型福祉のモデルとして、長岡京市とともに取り組みを進めていく」「とりわけ児童発達支援センターは、乙訓地域を含む南部地域における発達障害児への支援ニーズが増大することも見込まれるため、長岡京市と調整するなかで、府立こども発達支援センターのサテライトとして位置づけることも含め、医療提供体制の充実を検討したい」と答弁した。
 なお向日が丘支援学校の改築基本構想については、9月議会で中間案の報告後、12月議会で最終案を報告し、令和2年1月に構想策定を予定している。