愛知県は、ジブリパーク開業を見据え、愛・地球博記念公園内の総合案内機能の強化と、各エリア間の安全な移動に配慮した園路などの施設整備に着手する。このため9月補正予算案に調査設計業務などの委託費7520万円を配分済み。委託業務は4件に分け外注し、2019年度内の納期で作業を進める計画だ。引き続き20年度に実施設計を行い、21〜22年度にそれぞれの工事を行う。工事は、ジブリパークの整備工事からは切り離し、別途、県が発注することになる。
総合案内機能の強化に向けては、既存の総合案内所(鉄筋コンクリート造平屋77・5平方b)に替えて、新たな総合案内センター(仮称)を設置する。計画では、公園全体の案内に加え、ジブリパークのインフォメーション提供、休憩スペースの設置、ジブリパーク関連グッズの販売などを見据えた施設機能の拡張などを行い、サービスの充実を図る。
設置場所は現総合案内所と同様に公園北口周辺を想定する。施設規模については未定としている。補正予算が成立次第、基本設計を外注する予定だ。
安全な移動に配慮した施設整備では、公園サイン基本設計、園路広場基本設計、青春の丘エリア樹木移植の調査・検討の3業務を予定。計画では、ジブリパークに整備する予定の青春の丘エリアなど五つのエリア間の移動を円滑にする他、園内の回遊性を高めるため、ジブリパーク仕様のサインを追加し、既存の公園サインを含め公園サイン全体を見直す。併せて、ジブリの大倉庫エリアから西エントランスを経てどんどこ森エリアまでの園路で、カラー舗装による歩車分離を実施し、来園者の安全な移動環境を構築する。
青春の丘エリアの植樹移植は、同エリアに建設する地球屋の整備予定地に現在、万博後に県民が植樹した樹木があるため、公園内の他の場所に移設する。今回の調査・検討業務で適地を探り、20年度に移植する予定。
提供:建通新聞社