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建通新聞社(東京)
2019/09/19

【東京】都 大塚など6病院の長期修繕計画策定開始

 東京都病院経営本部は大塚病院や駒込病院など都立6病院の長期修繕計画の策定に着手する。既存建物や設備の劣化状況を確認し、施設管理者のヒアリングなどを行った上で、施設ごとに劣化状況に応じた修繕の実施時期や内容をまとめるとともに、計画期間中に必要な費用を平準化するための保全計画書を作成する。これに伴う業務は9月20日申請締め切り、10月9日開札の希望制指名競争入札を経て委託。年度内に成果を得て2020年度以降の事業実施に備える。
 20〜35年度の15年間を期間とする長期修繕計画を策定するのは▽大塚病院(豊島区南大塚2ノ8ノ1)▽駒込病院(文京区本駒込3ノ18ノ22)▽墨東病院(墨田区江東橋4ノ23ノ15)▽多摩総合医療センター・小児総合医療センター(府中市武蔵台2ノ8ノ29)▽松沢病院(世田谷区上北沢2ノ1ノ1)―の6病院。
 大塚病院では本館(鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上7階建て延べ3万9837平方b)や看護婦宿舎(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ2573平方b)が対象。駒込病院は本館(鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上14階建て延べ5万2749平方b)や3号館(同造7階建て延べ1万5185平方b)、医局仮眠棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ4294平方b)を対象とする。
 墨東病院では病棟(鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上14階建て延べ4万7112平方b)や診療棟(同造地下1階地上5階建て延べ1万5594平方b)、新棟(同造地下2階地上12階建て延べ1万2799平方b)の修繕計画を定める。
 多摩総合・小児総合医療センターについては本館(鉄器コンクリート造地下1階地上11階建て延べ12万9849平方b)や芙蓉寮(同造5階建て延べ2550平方b)、グリーンビュー府中(鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て延べ6424平方b)などを対象とする。
 松沢病院の対象施設は精神医療センター本館(鉄筋コンクリート造7階建て延べ5万5319平方b)、社会復帰病棟(同造3階建て延べ6477平方b)、リハビリテーション棟(同造2階建て延べ4259平方b)など。
 各施設の建築部位(屋根や外壁)と電気設備機器、機械設備機器について劣化状況を非破壊検査で調査するとともに、施設管理者へのヒアリングを通じて不具合や改善要望を把握。その結果を基に、劣化の程度や緊急度、修繕をしなかった場合の影響などを評価し、実施可能な修繕方法と優先度を決める。
 併せて期間中の保全費用を推計し、病院ごとの保全計画書と6病院全体の保全計画書を策定する。

提供:建通新聞社