建設新聞社
2019/09/18
【東北・宮城】対象区域は山元町沿岸の浅瀬/宮城県が洋上風力の事業者候補を公募
宮城県は、山元沿岸地域での導入を目指す洋上風力発電の事業者候補の公募を開始した。応募書類の受け付けは11月1日まで。10月4日に現地説明会を開催予定で、参加申込期限は今月27日となっている。
応募要件は、国内に本社または支社などの拠点を有しており、国内外で大規模な風力発電所(おおむね1000`h以上)の設置および運営の実績等を有していることなど。また、応募条件として山元沿岸地域風力発電導入地域協議会への参画や住民説明会を開催し、ここでの意見等を適切に事業計画に反映させることを求めている。
事業者の選定は、2段階方式を予定。第1段階では、応募資格や条件を満たした中から11月中旬ごろまでに複数の候補者を選定する。その後、候補者は本年12月ごろに設置する「山元沿岸地域風力発電導入地域協議会」に参加し、県および地域(町、住民等)と連携しながら事業計画を策定。計画の熟度が高まった段階で、候補者の中から事業者を選定する。選定時期は今のところ20年8月以降を見込んでいる。
公募対象区域は、亘理町と山元町の町境から山元町側へ最大で約3040bの範囲内かつ砂浜から約50bの海域で、水深0〜2b程度の浅瀬。
県は、東日本大震災の経験から再生可能エネルギーの積極的な導入に取り組んでおり、この一環として沿岸地域での洋上風力発電導入を検討。16年9月に「みやぎ洋上風力発電等導入研究会」を設置し、導入の利点や課題などを整理した上で、導入可能性調査エリアに山元町の山元海岸付近と石巻市の石巻港湾区域内の2カ所を選定している。
その後、18年6月には「山元沿岸地域洋上風力発電等地域協議会」を立ち上げて各種調査・検討を進めてきた。
提供:建設新聞社