近年多発するゲリラ豪雨等に対応すべく市街地における雨水排水対策を進めている日野町は今年度、「第45―委下3号公共下水道西大路雨水幹線測量設計委託業務」を発注。8月22日執行の入札で落札したオースギ(彦根市)に委託し、20年1月末を履行期間として業務を進めている。予算を確保し、20年度に施工する予定。
近年、豪雨発生時に浸水被害が発生している大字西大路地域において、中流部に公共下水道事業による雨水幹線を整備。それより上流域の雨水の一定を受け止め、地域と並行して流れる一級河川日野川へ放流することで、西大路地域全域のおける現状想定し得る浸水被害に対し、安全確保が図れるとしている。
同地域の雨水排水の現状は、道路側溝等によって排水している。計画では、地域のほぼ中央にあたる町道(日野商人街道)が二つに分かれる大日町の真宗大谷派・興敬寺前の水路(400〜500_角)を1000_角の雨水幹線に整備する計画で、詳細は業務の中で詰めていく。施工延長は約200b。
同町は、市街地における雨水排水対策に近年力を注いでいる。97年度(平成9年度)にA270・7fまで認可区域を拡大し、00年度(平成12年度)に一部ルートの変更を行なったものの、汚水排水の管渠等整備に注力し10数年手つかずだった日野町公共下水道事業(雨水排水)計画を、16年度(平成28年度)に近年多発するゲリラ豪雨等に対応すべく降雨強度や確率年を考慮した施設計画に見直すとともに設計等委託料を計上、17年度(平成29年度)から公共下水道雨水渠整備工事日野内海道幹線を手始めに、工事リスタートした。
提供:滋賀産業新聞