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日刊建設工業新聞
2019/08/09

【鳥取】南大山大橋の耐震化工事/県土整備部が盆明け発注

 17年度から耐震化を進めている県道如来原御机線「南大山大橋」(江府町宮市〜美用)で、県土整備部は8日、桁部を補強するU期工事の設計図書をまとめた。工事費は5億円規模。県外の鋼橋メーカーを対象に、盆明けに制限付き一般競争入札として公告する。
 美用谷川に架かる南大山大橋(1969年架設)は、緊急輸送道路の国道482号から町防災基地を結ぶルートにある主要構造物。また、同町御机に進出したサントリー工場からの物流ルート上にも位置し、防災・物流の両面から重要視されている。
 しかし、橋梁の耐震性能は基準値を満たしておらず、現在の重量制限14dから耐荷重25dに補強して大型車が通行できる構造に機能強化する。
 橋タイプは特徴のある「下路式鋼アーチ橋」。橋長125bは、支間長123・48bを幅員5・5(7・5)bで結ぶ。
 17年度から20年度まで4カ年計画の耐震化工事は総事業費8億2000万円。T期工事はアーチ部の上弦材当て板補強などに着工し、18年までに工事を終えている。
 引き続き、今回のU期工事は補剛桁を補強する計画で、縦桁19・6d、横桁17・8dをメインに増強する。予算上「債務負担行為」をセットしており、工期は翌年度にまたがる416日間。
 発注を巡っては、鋼橋メーカーに同種工事の実績を求めて盆明けの19日に入札を公告。9月中旬までに開札する。同部は、耐震補修について「来年度に塗装工事(5000万円)を追って発注し、全ての工事を仕上げたい」(道路企画課)と話している。

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