県農林水産部農林水産政策課は「千葉県農林水産関係施策概要」の2019年度版をまとめた。同部の一般会計予算額は525億1838万円で、18年度当初予算と比較して2・5%増となった。一般会計と特別会計を合わせた総額は同2・5%増の530億1150万円。本年度は県農林水産業振興計画(18〜21年度)の2年目で、同計画の実現に向けた各分野の取り組みを加速させる。
一般会計の投資的経費は対前年度比3・8%増の288億1245万円。投資的経費のうち、普通建設費は5・7%増の244億6655万円。普通建設費の内訳は、補助事業が3・2%減の199億3958万円、単独事業が76・7%増の45億2697万円。
各課別の予算額は@農林水産政策課127億1596万円(対前年度当初予算比1・6%増)A団体指導課9億2797万円(同1・1%増)B生産振興課24億5646万円(同32・4%減)C流通販売課3億9734万円(同34・7%増)D担い手支援課39億1208万円(同77・3%増)E農地・農村振興課35億7485万円(同8・8%減)F安全農業推進課1億2663万円(同0・1%減)G耕地課170億5667万円(同3・4%増)H畜産課14億5098万円(同74・5%増)I森林課29億4546万円(同14・2%減)J水産局水産課11億228万円(同10・9%増)K水産局漁業資源課6億1509万円(同1・1%減)L水産局漁港課52億3655万円(同横ばい)。
主要事業では、土地改良事業に156億671万円、漁港建設事業に51億6043万円、森林整備事業に2億6487万円、イノシシ等有害鳥獣被害防止対策事業に3億1900万円を措置。新規事業としては、ちばの木材活用促進事業で県産木材利用の市場調査、ちばの酪農夏季生産向上対策事業、森林整備事前準備モデル事業、森林経営管理集落支援モデル事業などを実施する。
土地改良事業の内容は県営用排水改良事業20億5800万円、経営体育成基盤整備事業28億8060円、農地防災事業20億9193万円、直轄事業負担金34億5139万円など。農地防災事業では、災害に強い農業農村を構築するため、排水施設の整備や老朽化した農業ため池の改修、地すべり防止施設の整備など防災・減災対策工事を実施する。
漁港建設事業は、拠点漁港整備事業22億6180万円、水産基盤ストックマネジメント事業13億7700万円、漁港漁村基盤整備事業8億2429万円、市町村営漁港建設事業3億7960万円、漁港災害復旧事業1億500万円。
このほか、県産水産物加工・流通・輸出拠点施設整備事業に2億5382万円を計上。県漁業協同組合連合会が実施する水産物加工施設整備に対し補助する。昨年度、水産物加工施設に着工し、本年度は冷凍機器及び凍結庫設置事業に着手する。水産加工施設は18〜20年度の3か年で工事を実施。総事業費は10億992万円を見込む。本年度から整備する冷凍機器及び凍結庫設置事業は19〜20年度で工事を実施し、総事業費1億4054万円を予定している。