昭和プランニング(阿部雅俊社長、東京都千代田区)は、姶良市加治木町太陽光発電所を計画している。場所はゴルフ場の開発計画が持ち上がった区域。ソーラーパネル約7万枚により発電規模は26МWを予定。9月中旬から準備工を予定し、地元建設業者を最優先に業者選定を進める考えだ。測量設計は霧島エンジニアリング(中西修社長)が担当。
開発計画をみると、開発区域は約58.07haで造成区域は約31ha。そのうち開発行為に関わる森林面積は約24.89ha。残置森林は約24.44ha、造林森林は約2.27haで森林率は53.18%となる。
土地利用計画は、切土量107万m3、盛土量108万m3で場内でのバランスを基本とする。工事は3工区に分けて実施。まず、仮設道路を設置して調整池、続いて暗渠排水管、仮設防災堰堤等のあと、切土、盛土と続く。
盛土法面保護には人工張芝(植生ネット付き)、切土法面では種子散布工を行う。表面排水処理施設には、U字溝と小堤を設置し、あわせて鉄鋼スラグを敷均すことで、表面の洗掘や土砂流出防止を図る。
調整池は1号(容量2899.59m3)と2号(同7614.64m3)、3号(同1万7809m3)の計3基を計画。まずは、既存の3号を嵩上げ等による改修を先行。調整池で集水した雨水は、既設放流路を流下して山田川に流す。
工事工程のうち、調整池工事に先立って仮設道路を先行する準備工は、9月中旬から11月中旬、調整池工事は11月中旬から20年5月中旬、切盛土工事により敷地を造成し、排水設備や法面工等は同年5月中旬から21年5月中旬を予定。その後、太陽光パネル設置に入る。
同太陽光発電所計画は26日、姶良市の森林技術総合センターで開かれた第2回県森林審議会森林保全部会で明らかとなった。