滋賀県は、びわこ競艇場前に設置している横断歩道橋の撤去工事を実施する。今月20日に事後審査型一般競争入札で設計業者を決め、それに係る業務を来年1月末にまとめ、来年度早々の工事発注を目指す。
対象は、県道558号高島大津線と大津市の市道が交わる観音寺地先の競艇場前で、76年(昭和51年)に設置されたL字型の横断歩道橋。県道側は橋長約19・9b×幅員約2・2b、市道側は橋長約26・6b×幅員約2・2bで、びわこ競艇場に来場する際には、最寄のバス停留所から県道558号を跨いでいるこの歩道橋を多くの来場者が利用してきたが、設置から43年が経過し老朽化により安全確保ができなくなったことから、県は歩行者の安全を最優先にと考え撤去。また、跡地には新たに歩道橋を設置する予定はなく、近くに別の横断歩道橋が2ヵ所あることから、今後は2ヵ所で来場者の対応をする。
びわこ競艇場は、52年(昭和27年)に開場。それに伴い来場者が増加したが、自動車が移動手段として主力になっていったことで、県道558号は交通量が非常に多くなった。そのため歩行者が道路を横断することが困難となったが、横断歩道を設置すると信号機が複数必要になり、結果として渋滞が増加してしまうため、県は横断歩道橋を設置した。
提供:滋賀産業新聞