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　東近江市は、現在「聖徳工区」で工事を推進中の「3・3・2号小今建部上中線道路改良工事」の先線となる「市道上中緑町小今線（今崎工区）」の道路改良工事着手に向けて、今年度、道路詳細設計に取り組む。先月30日に係る業務の一般競争入札を公告、19日に開札して委託業者を決定し、今年度内を目途に取りまとめる予定。
　『近江八幡八日市都市計画道路3・3・2号小今建部上中線』は、市が八日市地域中心市街地の幹線道路の充実及びネットワーク化を図り、安全性・利便性の高いまちづくりの実現を目的に、「外環状線」と位置付ける道路。
　八日市地域の中心市街地を通る幹線道路の現状は、南北が通称・大凧通り、東西が通称・八風街道（国道421号）で、いずれも2車線。中心部で交差し、集中により渋滞が慢性化しているため、環状道路の整備により道路ネットワークを確立し、渋滞を緩和・解消するために計画された。
　これまでに、建部上中町地先（主要地方道彦根八日市甲西線、建部幼稚園付近）から、行政ゾーンを通って国道421号に接続。国道421号から市道建部北金屋尻無線（都・尻無愛知川線）までの「春日工区」を16年度（平成28年度）に完了。現在進める「聖徳工区」は15年度に着工、ひばり丘・沖野2丁目・聖徳町・聖和町を通って東今崎町の市道八日市芝原線接続までの延長約780�bを事業区間として4車線＋両側歩道（全幅22�b）の道路を整備している。
　その先線となる「今崎工区」では、既に旧ピアゴ今崎店（現ＭＥＧＡドン・キホーテＵＮＹ東近江店）とコメリハード＆グリーン八日市店の間から市道御代参街道2号線までが整備済みとなっており、今回の業務はここから近江鉄道線を平面交差し主要地方道彦根八日市甲西線に接続するまでの約200�b。車道2車線に両側歩道の全幅16�bが現時点での計画断面。
　12年度（平成24年度）の予備設計、15年度の路線測量と近江鉄道平面交差に伴う交通量推計、16年度の交差点調査検討といった業務と、関係機関・地元等との協議・検討を経て、詳細設計の発注に漕ぎ着けた。
　今崎工区の更にその先線は、都市計画道路近江八幡八日市線の一部として整備を検討（市の道路整備アクションプログラム2019で『検討路線』の位置づけ）、県が整備を進める県道下羽田市辺線「三津屋バイパス」に接続し、主要地方道土山蒲生近江八幡線、近江八幡市内で計画の県道近江八幡竜王線「岩倉バイパス」などと連結し、八日市中心市街地と近江八幡市中心市街地を結ぶ幹線道路となる計画だが、現時点ではまだまだ、全線開通時期は見通せない。
　なお、市は今崎工区の工事着手時期について、「聖徳工区の工事完了後速やかに着手できるよう準備を進めたい」としている。

提供：滋賀産業新聞