愛知県田原市は、サーフィンを活用した地域活性化策「サーフタウン構想」で、重要整備地区に位置付けた弥八島海浜公園の土地活用事業について9月11日、事業者を公募型プロポーザルで募集する要項を公表した。応募登録の受け付けは12月2〜27日まで。2020年4月中旬に最優先交渉権者を決定する。
事業対象地の概要は、所在地が高松町弥八島地内で対象面積1万9044・41平方b。市街化調整区域(観光開発区域内のため開発可能)の建ぺい率60%、容積率200%で、展望デッキ1基と避難路2カ所が整備されている。
応募者の資格要件は、法人で構成されるグループまたは単独の法人とし、宿泊施設などに係る運営業務実績を有する者(グループの場合は構成員のうち一者が満たせば可)など。
提案の条件は、宿泊施設を含む土地活用とし、種類や規模は問わない。契約年数は20年以上30年以内。宿泊施設に宿泊する方以外のサーファーなど来訪者や市民に寄与する事業提案を必須とする。
優遇措置は、施設立地奨励金として、新設した宿泊施設等の家屋および償却資産に係る固定資産税相当額(3年間単年度上限1億円)と借地料の優遇として、10年間の借地料を固定資産税相当額としている。
土地の貸付条件については、賃貸借料が固定資産税相当額の年額59万7900円(10年間固定)で、11年目以降は年額170万8400円を予定する(3年ごとに見直す)。
事業スケジュールは、事業者説明会を9月25日と10月25日に行い、応募登録を12月2〜27日まで受け付ける。提案図書の受け付けは20年3月2〜19日まで、同月下旬に書類審査を行う。プレゼンテーションを4月9日と10日に予定し、同月中旬に最優先交渉権者を決める。田原市との協議を経て、7月上旬に事業用定期借地権設定契約の締結を目指す。
市は、サーフィンの世界大会が開催される赤羽根地域を中心に、サーファーをはじめとする若者・子育て世代の移住者を増加させる施策などを進めるとともに、同地域だけでなく市全域へと波及させ、持続的なまちづくりの発展へとつなげる「サーフタウン構想」を策定、18年度にサウンディング型市場調査を実施した。
その結果、「宿泊施設を含む土地活用」を提案・事業実施する民間事業者を募集することにした。問い合わせ先は産業振興部商工観光課 電話0531(23)3522。
提供:建通新聞社