かほく市は、開設から40年近くが経過し、施設全体の老朽化が進む谷公園(同市谷)の再整備に向け、基本構想の策定に乗り出す。9月補正予算案に関連事業費300万円を計上した。子育て世代の親子連れらが安全・安心に遊べる公園にリニューアルする計画で、20年度の実施設計着手に照準を合わす。
谷公園(都市公園)は1982年6月に開設し、金津体育館やナイター設備を備えた金津ソフトボール場、ゲートボール場、テニスコートなどが順次整備された。全体の面積は4ヘクタール。16年度にはトイレの改築、17年度に遊具の改修が実施された。
現在はゲートボール場とテニスコートは多目的広場や芝生広場となっており、体育館やソフトボール場の利用はあるものの、公園全体として有効活用されていない状況が続いている。
このため市は、施設の老朽化を改善し、若い親子連れらが集える新たな地域の憩いの場を設けようと、公園の再整備に着手することにした。年度内に策定する基本構想には地元金津地区の住民の意見も反映させる。
市では体育館の機能充実や、2カ所で計34台と手狭な駐車場の拡張、多目的広場と芝生広場への遊具の設置などを視野に、子育て支援につながるリニューアル計画を練る。
来年度に実施設計を取りまとめ、21年度から順次工事に着手していきたい考えだ。