モンブランホテルを運営する城野(名古屋市中区栄2ノ2ノ26)は、リニア中央新幹線(品川〜名古屋間)整備に伴い、この支障となる名古屋駅前のモンブランホテルを移転新築する。9月から造成や基礎工事に着手し、2020年1月上旬に建築に着工する予定だ。施工は竹中工務店名古屋支店(名古屋市中区)が担当する。
新ホテルの規模は、鉄骨造18階建て延べ7926平方b。客室数は239室。客室はシングル〜トリプルまでを取り揃える。部屋数は既存ホテルの全277室から減らし、1部屋当たりの面積を広げるもようだ。また、ホテル内には、自社が運営するレストランも設ける見込み。
建設地は名古屋市中村区名駅3丁目1311、1304の一部。敷地面積は964平方bで、このうち建築面積は616平方b。
設計は竹中工務店名古屋一級建築士事務所(名古屋市中区)が担当。
完成は21年11月ごろを目指している。オープン時期は未定。
「リニア開業へ 名駅周辺の整備進む」
2027年のリニア中央新幹線開業に合わせて、名古屋駅周辺で再整備の動きが活発化している。整備の支障となる建物の移転新築では、モンブランホテルの他、河合塾の名古屋校と名駅校が移転・集約に向け、2校舎の解体を進めている。三菱倉庫は、名古屋支店の入居するビルが解体となることに合わせ、名古屋鉄道と合同で複合ビルを建設している。
周辺の開発としては、総合地所を始めとする開発グループが、名鉄名古屋駅地区の再開発もにらんで、名駅南の通商「下広井土地」に高さ150〜160bクラスのタワーマンションの建設を計画。戸数は400戸超となる見通しだ。
提供:建通新聞社