トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2019/09/10

【富山】日ごろの成果を一堂に展示/工芸建築科同窓会が作品展/WSで板金組合初協力 

 富山県立高岡工芸高等学校建築科同窓会(会長・大野博和大野建築設計事務所所長)が主催の「第7回 工芸建築科同窓会・作品展」が、8日から高岡市中川の青井記念館美術館で始まった。入館無料で、開催は28日までの10時から16時。毎週月曜日が休館日。
 同校建築科は今年で66年の歴史を刻み、卒業生は2585名を超えた。作品展は、建築技術の後継者不足や建築を目指す若い人が減っている現状の改善に貢献できればとの思いからスタート。同窓会会員の連携・親睦を深め、建築技術者育成の大切さ、建築の魅力を広く知ってもらおうと、同窓生の日ごろの成果を一堂に展示している。
 初日のオープニングセレモニーでは、大野会長が「作品展も7回目となり、業界に浸透してきた。「継続は力なり」であり、今後もしっかり続けたい。昨年に続き、富山大学芸術文化学部が特別出展するなど、会場いっぱいに作品を展示しており、ぜひご覧いただきたい」とあいさつ。
 来賓から、同校の金尾靖治副校長が「作品展は同窓会活動の一つとして、平成24年に近江吉郎前建築科同窓会長らで始めた建築家5人展が発祥。規模を拡大し、発展して本日を迎えている。建築作品だけでなく、板金や建具、左官等の作品も展示されている。作品展がますます発展することを祈念したい」と祝辞を述べた。続いて、同校吹奏楽部の生徒4人がブラスバンド演奏を披露し、開会に花を添えた。
 会場には、卒業生が設計や施工を手掛けた公共施設、店舗、個人住宅などの建築作品パネルや建築模型、今春卒業した学生の卒業設計、在校生が参加したコンペの入選・入賞作品を紹介。来場した同窓会メンバーのほか、吹奏楽部の生徒らも力作に見入っていた。
 今回初の試みとして、県板金工業組合青年部のレクチャーによるワークショップ「銅板で折り鶴体験」を14日に開催。15日には、席主・川合光行氏による軽茶(カルチャー)茶会も行われる。作品展は例年、春先の開催だったが、今回から秋に変更となった。会場の青井記念館美術館は、同校卒業生で丸井の創業者・故青井忠治氏寄贈によるもの。学校創立100周年記念事業の一環として94年に移築された。

hokuriku