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建通新聞社(東京)
2019/09/10

【東京】新技術を積極活用 発注者指定で 関東

 国土交通省関東地方整備局は、発注者指定による新技術活用を加速する。国交省が、テーマ設定型の技術公募により試験結果の一覧表を9月9日付で公表した12技術について、発注者指定などの手法により積極的に活用する。2018年度には発注者指定による新技術活用を約50件試行しており、19年度はそれ以上の活用を目指す。新技術の開発者に対する独自の表彰制度「関東地整新技術大賞」(仮称)の創設も検討しており、有望な技術の普及を促していく。
 テーマ設定型の技術公募では、国交省本省が定めたテーマに沿って技術を公募し、地整が現場実証を行う。関東では今回、標識などの道路附属物の地中部の変状検出▽カメラ撮影・解析による夏冬タイヤの判別▽道路附属物基礎の簡易設置工法―の3テーマで公募した技術を評価した。
 関東地整は今後、適した現場があれば詳細設計段階で一覧表を使用し、活用技術を選定。発注者指定により現場での使用例を増やし、有用な技術については標準化を促していく。
 発注者指定による新技術活用に際しては、テーマ設定型の公募技術だけでなく、NETIS登録技術や、登録申請中の技術についても積極的に適用する。地整の新技術評価会議で事後評価し、得られた知見を蓄積する。
 地整独自の新技術大賞については、可能であれば20年度にも表彰を開始したい考え。生産性向上など、現場・社会ニーズを踏まえた観点から評価することを考えている。

提供:建通新聞社