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滋賀産業新聞
2019/09/10

【滋賀】県木之本支所 菅浦・松尾地区の急傾斜地崩壊対策

 県長浜土木事務所の木之本支所では、風水害等から地域住民の命と財産を守る総合流域防災事業(総流防)の一環として、今年度から来年度にかけて菅浦地区と松尾地区の急傾斜地崩壊対策工事を進めていく。
 両地区は、ともに今年度の第4四半期に工事発注を予定。事後審査型の一般競争入札により施工業者を決め、約一ヵ年間の工期を設けて急傾斜地における法面処理工を実施する予定。
 菅浦地区の急傾斜地崩壊対策事業は、長浜市西浅井町菅浦地先の集落裏手に位置する山間部の丘陵地に、鉄筋を挿入打設して鋼材の引張力により法面の崩壊を抑止するロックボルト工を施工し、急傾斜地崩壊対策施設の重力式擁壁と落石防護柵を整備していくもの。
 一昨年度に予備設計および表層構造の調査設計を行い、昨年度に新規事業採択を受け補助事業として詳細設計(担当・鈴鹿設計事務所)および土質調査(担当・正和設計)を実施。今年度は、用地測量(担当・甲西測量)や借地手続きを進めている。
 一方、松尾地区の急傾斜地崩壊対策事業は、長浜市高月町松尾地先の集落が密集する山間にある覚念寺裏手に位置する斜面に、崩壊を防ぐ崩壊土砂防護柵や吹付法枠工を設置・整備していくもの。
 補助採択を受け昨年度に工事実施に向けて測量(担当・ベストコンサル)や地質調査(担当・国土地建)、および詳細設計(担当・吹上技研コンサルタント滋賀営業所)に取り組み、今年度内の工事発注を目指す。
 なお、松尾地区については、今回の急傾斜地対策区間とは別に隣接する斜面の急傾斜地対策区間(対策区間@〜B)の崩壊対策工事を計画。今年度事業で現在、測量業務(担当・浜エンジニアリング)と地質調査(担当・キタイ設計)を進めている。さらに、近く担当コンサルを決め(今月18日開札)、今年度から来年度にかけ設計業務を進めていく予定。
 設計業務では、現行の基準に基づいて既設の急傾斜地崩壊防止施設(待ち受け擁壁)を照査し、現行の基準を満足する適切な追加対策(補強対策)を選定のうえ、施工に必要な詳細な設計資料を作成し、過年度に実施した治山施設(擁壁)に対する設計成果物との調整を図りながら、詳細設計を取りまとめていく考え。

提供:滋賀産業新聞