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鹿児島建設新聞
2019/09/09

【鹿児島】旧木材港区土地利用計画/飲食・物販施設5000u以内を想定

 県は、鹿児島市東開町にある旧木材港区の公有水面埋立免許を出願した。面積は15万5036.46uで2019年度末に着工。工期は受入土砂等の関係で1工区が8年間、2工区は13年間で31年度の完成予定している。先行する1工区には、飲食施設と物販店舗の延べ面積を各5000u以内とした。2工区ではマリンスポーツ用地に荒天時、中型艇620隻が避難できるスペースのほか、ラグビーができるスポーツ広場用地を確保。埋め立てに伴う総事業費は28億円を見込み、将来的には土地の民間売却を視野に入れている。

 埋立工法は、外周の護岸と中仕切護岸により囲まれた二つのブロックに区分して施行。1工区では用地有効活用のため先行して整備する。まず汚濁防止膜を展張し、外海と遮断したあと、護岸の施行と合わせ、近隣の公共事業で発生した土砂をダンプトラック等により陸側から順次投入していく。
 埋立土砂の採取量のうち、浚渫土はマリンポートかごしま(26.9万m3)や臨港道路鴨池中央港区線(3万m3)、谷山二区障子川船だまり(6万m3)の35.9万m3を想定。
 建設残土は指宿有料道路山田IC(15.7万m3)や鹿児島東西道路(25万m3)、鹿児島北バイパス(24万m3)の計64.7万m3の合計100.6万m3とみている。
 土地利用計画では、1工区の多目的交流施設敷が、交流用地の地元免税店・観光案内所1700u(建物延べ面積1000u)、観光案内所1700u(同1000u)、飲食施設8300u(同5000u)、物販施設8300u(同5000u)の計2万u。
 また、イベント広場3万5000u、駐車場2万1942u(大型バス40台、普通車680台)、施設内道路2845uの計7万9787u。

■多目的交流広場敷
 中型艇620隻を陸上保管

 2工区の多目的交流広場敷は、マリンスポーツ用地が陸上保管施設2万4800u(中型艇保管隻数620隻)、クラブハウス1200u、修理施設1100u、駐車場9500u(普通車422台)の計3万6600u。ラグビーが可能な多目的スポーツ用地のスポーツ広場は2万240u、駐車場が1208uの計2万1448uで合計5万8048uを活用する。
 今後は、公有水面埋立願書の縦覧が始まったことから、鹿児島市の意見聴取などのあと、免許を県が付与。財源は起債の利用を予定し、地方債で特定港湾施設整備事業に充てる資金を調達できるよう、すでに内閣により承認されている。


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