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建通新聞社(東京)
2019/09/09

【東京】都 お台場海浜公園の水質改善へ当面の対策

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、東京2020大会のマラソンスイミングとトライアスロンの競技会場である、お台場海浜公園(東京港)の水質改善に向けた当面の対策をまとめた。三重の水中スクリーンの設置や砂浜への砂補充による浄化機能の強化などの取り組みに加え、下水道の貯留施設や高速ろ過施設の整備を加速する。
 同公園では8月、20年大会のテストを兼ねたパラトライアスロンの大会が開かれたが、一部区域の水質が悪化したためスイムを中止した。こうした状況を踏まえ都は、同公園のさらなる水質改善に向けた取り組みを関係各局で検討し、当面の対策をまとめた。
 オリンピック・パラリンピック準備局が、においの原因分析や対策の検討などを行う他、下水道局が貯留施設や高速ろ過施設の整備を加速して汚濁物質量を削減し、周辺海域の雨水時放流口にスクリーンネットを増設してごみの流出を抑制する。港湾局は三重の水中クリーン設置に向けて技術協力を行い、公園内の砂浜に新たな砂を補充して浄化機能を強化する。都市整備局は下水道への負荷を軽減するため、公共施設や民間施設への貯留浸透施設の設置とともに、雑用水の循環利用を促す。

提供:建通新聞社