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建通新聞社(中部)
2019/09/09

【愛知】名市 山崎川耐震対策の最終箇所設計に着手

 名古屋市緑政土木局は、山崎川の耐震対策で、対策必要区間の最終箇所となる設計をダイヤコンサルタント中部支社(名古屋市熱田区)に委託した。2020年3月27日までに設計成果を得て、工事発注に備える方針だ。
 対象地は、名鉄名古屋本線渡河橋梁〜新瑞橋までの延長約690b。耐震性能調査を実施した上で、堤防耐震設計の詳細を決める。
 同区間の既設護岸は、護岸高約2・5b(鉄筋コンクリート構造)とコンクリート杭で構成。左岸の一部(延長約182b)は、治水対応護岸(鋼矢板、根入れ10b程度)が整備済み。治水対応護岸を整備済み箇所は、耐震性能調査を行い、耐震性を確保するための改修が必要かどうかを見極める。同区間以外は、治水対応と耐震性能を確保できる護岸整備の詳細をまとめる。これまでの同河川における耐震対策は、護岸上部の現場打ちコンクリート三面張りを撤去し、天端川表と川裏に矢板を打設することで堤防沈下量を低減させる二重矢板打設による締め切り工が主体。鋼矢板の長さは場所により異なるがおおむね10〜15b程度。
 山崎川の耐震対策は、津波が遡上(そじょう)すると想定する区間の耐震性能調査と改修設計、工事をこれまで進めてきた。今回委託分で、耐震対策が必要な箇所の設計は完了する。工事は、河口部から約1`地点にある河川管理区間から上流側へ向かって実施中。残工事は、施工延長で約5`(工事完了ベース)ある。

提供:建通新聞社