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建通新聞社(中部)
2019/09/06

【岐阜】羽島南高校南舎新築 大幸建築設計事務所が設計

 岐阜県都市建築部は、県有施設長寿命化計画に基づく県立学校老朽校舎改築事業で、羽島高校新南舎新築工事の基本・実施設計を大幸建築設計事務所(岐阜市)に委託した。履行期間は2020年9月30日まで。現段階で想定しているスケジュールとしては、20年度末に工事を発注する。
 羽島高校(羽島市竹鼻町梅ケ枝町200ノ2)は、2棟ある校舎のうち、1961〜63年度に3期に分けて建設した南舎の老朽化が著しいため改築する。
 設計概要としては、新南舎校舎棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ約3000平方b。部室棟が鉄骨造2階建て延べ約120平方b。渡り廊下棟が鉄骨造2階建て延べ約160平方bの他、構内の配電線路や受水槽、消火水槽、給排水管などの切り替えの詳細をまとめる。
 また改修工事として北舎(鉄筋コンクリート造4階建て延べ約3642平方b)の屋上防水や外壁、内部改修の内容や既存南舎の解体設計もまとめる。解体する南舎の規模は、付属棟を含み鉄筋コンクリート造3階建て延べ約3000平方bで、部室棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ約119平方b、書道室が木造2階建て延べ約166平方bとなっている。
 県の想定では、同校の敷地内にプレハブなどの仮設校舎を設け、既存南舎を解体除却した場所に新たな校舎を建築する。
 県では、県有建物長寿命化計画(17〜24年度まで)に基づいて、優先度の高い施設の再整備を進めている。
 このうち、県立学校は83校あり、生徒急増期だった昭和50年代までに増築された校舎が大半となっており、建物の老朽化が進んでいる。特に昭和30年代に建築した可茂・東濃・飛騨高等特別支援学校を含む13校16棟の校舎は、建築後60年近く経過して老朽化が著しく、生徒の安全面から見ても順次改築工事を進めていく必要がある。
 長寿命化計画によると、今回設計を委託した羽島高校とすでに設計が進んでいる本巣松陽高校以外の再整備の優先度としては、20年度に華陽フロンティアと岐阜総合学園高校の設計に着手、21年度に加茂と岐山高校、23年度に大垣工業と多治見工業高校、24年度に可児工業と岐阜工業高校の設計に着手する計画だ。
 また、比較的新しい高校については、機能、性能を維持するため予防保全工事により長寿命化する。

提供:建通新聞社