美濃加茂市は、2022年4月の開園を目指す新古井保育園(仮称)について、施設の設計・施工などと完成後の保守管理を29年度末までのDBO方式で計画している。9月2日、DBO採用を検討するための同事業の要求水準書案を公表した。今後、説明会などを開いて検討を進め、11月上旬に採用するかどうかを決める。DBO方式が決まれば、同時期に事業者グループ選定のプロポーザルを公告する方針だ。9月17日に予定している説明会と現地見学会の参加申し込みは、9月9日まで受け付けている。
同事業は、老朽化が進む公立保育園・こども園のうち「古井第一保育園」「古井第二保育園」を統合した新保育園を建設するもので、新保育園の一部には本年度に除却予定の下古井交流センターの代替機能も設ける計画だ。
事業者グループ選定のスケジュールは、DBO方式での事業実施が決まれば、11月上旬にプロポーザル要項などを公告する。参加受け付けは12月上旬から12月中旬。その後、1次、2次(ヒアリングなど)の審査を経て20年2月下旬に最優先候補者を決め、20年4月に事業契約を結ぶ方針だ。
施設建設のスケジュールは、新施設の建設工事が21年2月〜22年2月、既存施設の解体が22年4月〜23年3月を予定している。
新古井保育園は、田島町2丁目字坂下3223ノ1他の敷地面積約7100平方b(駐車場面積約1400平方b含む)に建設する。構造は鉄筋コンクリートまたはそれと同等の強度を持つ造りの平屋で計画。延べ床面積は2694平方b未満を想定している。また700平方b程度の園庭や475立方b程度の調整池も設置する。
取り付け道路は国道248号・21号に接続する。幅員は2車線で6b。路肩などを含めて全幅員9・75b。延長は未定。
DBO方式で解体するのは、既設の古井第2保育園と、別件で建て替え事業を進めている蜂屋保育園。古井第1保育園は今後の利用方針についてまだ検討中であるため、DBOによる解体対象からは外れる。またアスベスト有無の調査も行う。
既設施設の規模は、蜂屋保育園が鉄筋コンクリート造平屋586平方b、付随施設の倉庫がコンクリートブロック造で12平方b、増築分のトイレが鉄筋コンクリート造一部木造で30平方b。所在地は蜂屋町中蜂屋字大竹4474。古井第2保育園が鉄筋コンクリート造2階建て、延べ466平方b。付随施設のコンクリートブロック造倉庫が6平方b。所在地は古井町下古井207。
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建通新聞社